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霧の中で

管理人「ガン」(Key系小説同人サークル「オーパー」支配人兼音楽監督)

マタイ受難曲


 マタイ受難曲というものが、クラシック音楽の宗教音楽のジャンルにある。新約聖書「マタイによる福音書」の26と27章のキリストの受難を題材にし、それを歌詞にした音楽である。

 幾人かの音楽家の作品があるが、私はバッハのものしか知らない。しかしこれが傑作で、実演に際してはまるでその場面(キリストの受難)の様子が舞台に現れるようであり、故にバッハ初心者には難しいものと思える。

 私がこの曲を初めて聴いたのは、リヒター指揮の録音によってである。買った当初は、勿論よくわからなかった。特に(当然なのだが)歌詞がわからない。対訳を見ても、いまいちピンとこなかった。

 ただ、聴くうちに、リヒターの指揮も相成ってか、凄みのようなものはおそるおそるながら見えかけた。

 今では録音ならリヒターとメンゲルベルクを聴く。今の世ではされないであろうスタイルの演奏であるが、凄みや深みは他を大きく引き離す。実演も含めて、この2種の演奏が私の「マタイ」である。
 
 では実演はどうだろうか。

 これまでに3回実演を聴いた。最初は鈴木=BCJ、次にコルボ=ローザンヌ、最後にクライレ=ドレスデンである。

 先日、このクライレ振るドレスデン十字架合唱団、ドレスデンフィルのマタイを聴きに行った。

 ともすれば、私が実演で接した最高のマタイだったかもしれない。ほぼ文句なしは合唱である。ドレスデン十字架合唱団は少年から成る合唱団であるが、これがまず圧倒的に凄いのだ。日本の合唱コンクールであるようなキレイなだけで終わってしまう演奏ではない、綺麗の次がものを語る、凄い合唱なのである。編成の問題もあるのだろうが、ソプラノが弱い個所もあったがそれは少しのこと、純独墺系のコーラスのなんたるかを聴かせてもらった。

 指揮や独唱陣も良く、リヒターやメンゲルベルクと比べなければ十分にドラマチックなマタイを仕上げていた。「そういう劇」を見ている錯覚に捉われたものである。

 前2回のライヴは、BCJについてはやむを得ない。ただそうドラマチックでない演奏なので、初心者向きであった。メンデルスゾーンによる版であったことも影響しているだろう。コルボは実に美しい演奏だったが、合唱の質についてはドレスデン十字架合唱団の方が…というのと、ホールも悪かったかもしれない(東京国際フォーラム)。

 それにしても、まだこの若さにして3回もマタイ全曲を聴けた。ブラームスはこういうことを言って喜んだと言う『生涯のうち2回も第九(ベートーヴェン)を聴けた』
 
 こういうことに関しては、良い時代になったと思う。

 最後に、私は先日この曲を聴いていたわけであるが、私の最近のよく読む漫画に「聖☆おにいさん」がある。

 察しの良い方ならご理解いただける思うが、私にはこの受難曲、ちょっと親しみが入った感じで聴いていた。




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  1. 2010/12/04(土) 20:49:58|
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