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霧の中で

管理人「ガン」(Key系小説同人サークル「オーパー」支配人兼音楽監督)

茹で落花生

 落花生を知らない人はいないだろう。所謂ピーナッツである。これで故田中元首相を思い出された方は結構な歳と思う。(笑)

 ピーナッツは産地により旨い不味いがあるが、僅かな差である。私は百円均一の店で買ったピーナッツでもそれなりに食う。しかし私が、恐ろしく魅了されている落花生がある。

 茹で落花生である。

 私が東京に出入りして間もないころ、夕食を食べる店を探していた。しかしそこは田舎者、また今ほど情報が氾濫していない頃だったので、どの店に行けば旨いかなどということはさっぱりわからなかった。そこで私は東京駅に丸の内南口近くにあった中華料理屋に、まあここならというぐらいの気持ちで、行った。また、外のメニューにラーメンやチャーハンが大盛りできるとあったのも一因である。店内に入り、とりあえず生中を頼んだ。

 そしてその付け合わせで、茹で落花生が出てきたのである。

 私は普通のピーナッツが殻付きで出てきたと思い、それを指でおもいっきり潰した。するとあろうことか、殻がやわやわで抵抗なしに潰れたのである。私は驚いて指をみた。なんだか、全体的にやわやわなのである。私は指に付いたその残骸を食べてみた。

 旨い!

 いつものピーナッツの味が、しっとりと濃厚に香るのである。食べた瞬間にその感覚と茹でてあることに気づき、全く東京は想像もつかん所だと感じ入った。

 次の殻に手を出すときは、慎重にそれを開け、まるまるとした実を楽しんだ。

 以来、ここに行く度にそれを注文し、楽しんだものである。

 しかしこの店は、東京駅の改装に伴い閉店してしまった。あのときの失望感はきつかった。

 以来茹で落花生にありつけず、私にとって幻の味となっていた。

 最近近所で落花生を作っている人が、少しそれを分けてくれた。久々に味わうあの香り!

 また食べたいものである。





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  1. 2010/11/13(土) 11:04:40|
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