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霧の中で

管理人「ガン」(Key系小説同人サークル「オーパー」支配人兼音楽監督)

先週の土日

 土曜、早めに起きて身支度をし、家をでる。大阪で友人とサンドウィッチマンのライヴを見に行くためである。

 私はサンドウィッチマンが好きで、単独ライヴには足を運ぶようにしている。昨年からは全国ツアーを行っているようで、これは有難い。できれば全会場を行脚したいのだが、何分金も暇もない。それでも東京と仙台のライヴには生きたいのだが、しかたない。

 友人と大阪の某駅で待ち合わせ。曇り空だろうからか、そいつは傘を持っていた。だが私は、友人に傘はいらないだろうと言ってやった。

 会場近くで、そこにいた女性がライヴのチケット余っていないかと私たちに突然尋ねてきた。私は○○○でと言おうとしたが、友人にどつかれる。

 会場はほぼ満席だった。「ほぼ」と書いたのは、空席もあったからだ。外の女性を気にかけた。

 ライヴは当然面白い。ご本人方は笑いの聖地である大阪で単独を行う緊張のようなものがあったらしいが、ネタはもちろん、客いじりなどのアドリブも面白い。

 M1優勝がなければこうならなかったと仰って、その感謝を述べられていたが、その優勝後もこうして新しいネタが楽しめるのは有難い。

 M1後にオードリーはテレビ露出が増えたが、彼らのネタはどうなっているのだろうか。私はオードリーも好きなので、そこが気になる。

 終演後グッズなどを資金不足のため諦め、外に出る。

 外は全部濡れていた。相当な雨が降ったようだった。傘が要っただろうという友人と結果として要らなかったという私で話しながら歩いて行き、某居酒屋に入る。

 私の数少ない友人である彼は、私より自分に正直に生きている。羨ましく、また、頼もしくも見える。彼に言わせれば私は勝ち組らしいが、私は自分に嘘をつき、そこから逃げ出したに過ぎない。今、その責めを自分から受けている。

 飲んだあとカラオケに行く。余談だが、私はカラオケを殆ど歌わない人種だった。今は宴会などで少々歌うが、率先してカラオケに行くという事はあまり無い。そのあまり無いのが彼と行くカラオケである。

 ノッた私は結構歌う(笑)。それこそマイクなしで歌う事もある。歌う曲は、意外と思われるだろうが槇原やTOKIO、福山などである。Keyの歌は、女性の歌なので遠慮しているが、こいつと歌うときは歌う(笑)。キーを下げて歌うが、様にならない(笑)。

 3時間ほど歌い、友人と別れてホテルに向かった。

 着いたホテルは初めて泊るところで、サイトの画像だけを見れば良いように見えた。駅から一分の雑居ビルの…え?雑居ビル?私はここでそれに気付いた。

 とにかく行ってみた。ロビーは都会的なビジネスホテルである。受付も良く、そういう点では全く問題はなかった。問題、と言うかびっくりしたのである。個室にはベットとテレビとLANケーブル、トイレとバスは共同。ここまでは良い。

 各部屋に扉がないのである。

 間仕切りとしてアコーディオン状のカーテンがあるのみで、鍵がかからない。このカーテンもぴったりと上下左右を密閉するものではない。つまり、中の音がだだ漏れになるのである。

 よくよく見ると、雑居ビルのある階のスペースを、エレベーターと水道類を残したまま空っぽにし、そこにコンテナ状の「部屋」をいくつも置いたという感じである。

 鍵がかけられす音がだだ漏れには驚いたが、それ以外はどうということないし、あまり快適でも困る。ある程度不快な方がさっさと出て行きやすい。

 ホテルから借りたパソコンで最終チェックをし、寝た。

 翌朝は5時にホテルを出、インテクッス大阪に向かった。コミックトレジャーに行くためである。最近はコミケでもこんな朝早く出ることはない。少々気合いを入れるためにも、早出をした。

 早朝の会場近くは風が大暴れしており、木々や街灯などあらゆるものが悲鳴を上げていた。仲間はたくさん居たが、やはり悲鳴を上げている。

 寒冷地向けの体格をしている私は少々の寒さはどうということはない。この日も、鼻から出る息は白くならなかったので、極寒とは言えなかった。だが暴風のせいだろう。異様に寒く感じた。着ているものはシャツと上着の2枚。特に防寒グッズなどは用意していなかった。こういうとき、自販機のあったかい飲み物がよく利く。買うが、飲まず、ただ懐に入れるのである。即席のカイロである。

 そうこうしているうちに日が昇り始め、インテックス大阪が開いた。会場の中にある、多少は雨風を凌げる所に移ることができた。

 待機列ができたら、結構緩く行動できる。会場内にある売店に行く者もあれば、トイレに行ったり、横になって眠る者もいる。

 私は音楽を聴きながら「フィルハーモニーの情景」という、今は故人の岩城宏之という指揮者の本を読んでいた。

 以前から興味のあった本だが、先日幸手市に行った際にそこの本屋で安く売っていたのを買ったものである。岩城氏個人のことや、戦後日本クラシック音楽界の様子、オーケストラやコンサートを支える裏方のことなど、目から鱗が出る思いで読んだ。またウィーンフィルなど海外のオーケストラに及ぶ部分もある。先日小澤征爾氏がウィーンフィルの名誉団員に選ばれたが、その小澤氏より先にウィーンフィル定期演奏会の指揮台に立ったのは岩城氏である。

 音楽はフルトヴェングラーの運命なんかを聴いていた。モノラル録音だが、イヤホンなんかで聴くモノラル録音は面白い。頭の中にコンサートホールがあり、そこで演奏されている錯覚をうける。

 そうこうしているうちに即売会が始まった。お目当てのサークルを巡るのは良いとして、開場いきなり完売のサークルもあった。やりきれないものである。また凄いミスで赤っ恥をかいた。同人イベントでのミスは三代祟ると思う。冬の際に行けなかったサークルさん等にもお会いできた。また小規模ではあるが、企業の出展やコスプレスペースもあった。このイベント、大げさに言えば、物凄い縮小版のコミケである。

 今回、某サークルさんにお会いできた。というよりは、これがそのイベントに参加した目的と言って差しさわりない。早起きや耐寒などいろいろあったが、感無量というものである。年相応の行動を心がけているが、それも忘れかなりはしゃいでいたように思う。

 会場の外にあるカフェのセットで休憩していると、隣にいくつもの紙袋を持った集団が来た。こういうところもコミケそっくりである。彼らはどうも、イベントのみの付き合いであるようだ。物とお金を交換しあっていた。そのうちに、彼らが増え、私の居るテーブルにまで及んできたので、私は退散した。

 それから帰路についたわけだが、雪の影響でJRが混乱していた。日曜日の大阪は風華が見られる程度だったが、ほかは酷かったようだ。ツイッターは雪や寒さの実況となっていた。駅に着く特急列車は、みな雪が車体にこびりついていた。地元に帰っても、雪が積もっており、そのうえまだ雪が降っていた。

 大阪のイベントに一般参加というのは久しぶりだった。今後、昔のように大阪のイベントにも足を運び、サークル参加をしなくてはと感じた。

 イベントに参加された方々、お疲れさまでした。




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  1. 2011/01/23(日) 09:46:46|
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