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霧の中で

管理人「ガン」(Key系小説同人サークル「オーパー」支配人兼音楽監督)

シンフォニーホールで荒木氏の作品を

 先日、ひっさびさにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を聴きに来ました。

 指揮者はサイモン・ラトル。曲目はハイドンの「オックスフォード」、マーラーの「リュッケルトの詩による5つの歌」、ベートーヴェンの「田園」です。
 全体から言えば、ラトルの音楽は生命力に溢れています。古い時代の音楽なのに、ちっともそれを感じさせません。それでいて内容が空虚になっていなくて、ちゃんと中身の詰まった最中になっています。
 これで「田園」ではなくて「英雄」や「5番」「7番」だったら、前に聴いたミョンフンのごとき興奮が私に来たのではないかと思います。だからといって、「田園」良くなかったとかいうのはありませんが。
 難を挙げるとすれば、交響曲の2楽章が普通だったこと、マーラーがいまいち来なかったことです。もっとも、マーラーに関しては私の理解不足もありますが…

 さて、私はコンサート会場では漫画を読むことにしています。今回は荒木風羽氏の「そして僕らは家族になる」です。
 良かった~本当に良かった!こうじわじわ来る系の、ハイドンのような作品は味わいが本当に深い!心の奥にそっと仕舞っておきたい話です。
 この荒木氏の前作「スキッ!キライッ!」も良かった。まひるとよる子の掛け合いがたまらない作品でした。あんまりおもしろいので、同人誌を作ってしまいました。この前作が、そのおもしろさの割に短命に終わってしまったのを無念に思っていたので、「そして~」が順調にいっているのを喜ばしく思っています。
 この話、ドラマになればなあ…とか思っています。
 


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  1. 2008/11/30(日) 22:40:08|
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バッハとうらバン!

 先日、平日にも関わらず、遠出をしました。ヘルムート。ヴィンシャーマン指揮の大阪フィルハーモニー管弦楽団よるバッハの「音楽の捧げもの」と「フーガの技法」という曲を聴くためです。

 音楽の捧げものは、バッハが、自分の息子が仕えているフリードリヒ2世を訪ねた際、王からある旋律を提示され、その場でその旋律を用いて幾つかの即興演奏を行い、それを楽譜にし、様々な楽曲を加えて完成させたものです。
 王の主題に即興演奏―それはフーガだったようですが―披露したバッハは、なみいる人々を驚嘆させずにはいられなかったと伝えられています。ちなみに、バッハ62歳の出来事だそうです。
 フーガの技法は、ある基本の主題による単純なフーガから始めて、反行系、リズムの複雑化、フーガの拡大と縮小などといった、一つの主題から多様なフーガを導き出す技術を体系化したものを示す―音楽として演奏する―ものです。単純な主題を凝りに凝って組み合わせることによって音楽性を引き出すことに成功しています。
 この両曲はバッハの作曲技法の粋を尽くした作品と言われ、音楽の一つの究極の形となっています。それを示すものとして、この2曲には一部を除いて演奏する楽器の指定がありません。

 この音楽を私は好きです。これを聴いていると、バッハの叡智やその作風、そして私を形成している何かが共鳴するのです。録音では、カール・リヒターやラインハルト・ゲーベルを聴いています。この演奏は技巧的にも、編成的にもよくできていると思いますが、聴き方によっては学究的な―退屈な学校の講義のような―印象を受けるのではと思っていました。
 ヴィンシャーマンの演奏はその2者よりはかなり演奏会向けに、明るく、わかりやすくなっていると思います。だからといって、カラヤンのように無味乾燥になっていないのもヴィンシャーマン。自身で隅から隅までこの曲を把握しているこの人だからできること。生で聴けて本当に良かったです。
 付け加えて、大阪フィルのメンバーも負けていない。良いアンサンブルを繰り広げていました。
 こういう演奏会を聴けて本当に良かった!またヴィンシャーマンを味わいたいです。
 
 で、大阪に行ったわけですが、ついでに本を幾つか買い漁ってきました。その中に「うらバン!」があります。
 私はこの話が大好きです。きらら系で連載されている音楽系の話は幾つかありますが、私はこの作品をプッシュします。
 吹奏楽部の部長、フルート奏者です。音楽の捧げものなんか適任かな(笑)。

 あんまりこの話が好きなので、同人誌を書きました。まだ連載ではなく、読みきり扱いの時に書いたものです。
 私は自分のオリジナルの設定として、「西日本音楽院」というものを作っています。私のCLANNAD小説「コンサート」に出ています。また、非公開作品ですが、「かみさまのいうとおり!」の同人誌や「市立鋳銭司学園高校放送部」の同人誌に出しています。後々は「ひだまりスケッチ」や「らき☆すた」の同人誌にも出す予定です。
 明治の時代、海外の文化を取り入れていたその時代に、音楽の分野でそれをしようとした学校。主に欧州の音楽学校への進学を目的として作られた「西日本音楽院」。大学は持たず、初等部、中等部、高等部の3部からなり、自分たちを売り込むための管弦楽団を持っている。そんな設定です。
 部長を、かってそこに初等部から中等部まで在籍し、在籍中はスーパー奏者だった。世界的奏者であるランパルや二コレに絶賛され、彼らにフルートを贈られたまでの腕前、しかし中等部を最後に西日本音楽院を去り…という設定を部長に勝手に付け、彼女を西日本音楽院の連中が訪ねてくるという内容の同人誌です。
 …うらバンの連中を、ムジークフェラインやアルバートホール、日本ならサントリーホールなんかで演奏させたらなんて思ってます。






  1. 2008/11/30(日) 19:48:36|
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うめ先生あやうし

 先日、チョン・ミョンフン率いる東京フィルのコンサートに行ってきました。

 プログラムは、メシアンの「ほほえみ」、ルトスワフスキのピアノ協奏曲、ベートーヴェンの5番です。
 おそらく、目玉はルトスワフスキのピアノ協奏曲だったのでしょう。ピアノがクリスチャン・ツィメルマン!20年ぶりに日本でコンチェルトをするようでした。

 実は、数年前、ミョンフン=東フィルのコンサートを、チケットを買っておきながら行かなかったことがあります。
 そう、蒼樹うめ先生が関係しています。うめ先生のサイン会とかぶったのです。
 しかし、サイン会は午後の早い時間から。コンサートは午後の遅い時間から。会場も秋葉原と文京シビックホール。両者の距離はそう離れていません。いける!と思いサイン会に臨みました。
 が、サイン会がかなり時間がかかった。結果としてミョンフンよりはうめ先生を取ったのです。

 今回はそのリベンジを兼ねていました。

 まずメシアン。私はコンサートに臨む際、そのプログラムの曲を事前に聴くようにしています。そうすればより一層コンサートを楽しめるからです。今回はそれができず、メシアンとルトスワフスキについては全く初聴でした。
 …メシアンが、何を思って、何を意図して、何を響かせたかったか、手に取るように分かりました。
 確かに、ミョンフンはメシアンと相性が良いです。私の持っているトゥーランガリラも実に良くできた演奏です。しかし、これほどまでとは。
 続いて目玉のルトスワフスキ。これもまた良かった。この曲を捧げられたツィメルマン、さっきあれだけの捌きを見せたミョンフン。この曲を完全に理解し、捉えている。音が響きが、視える!思わずすごいと呟いていました。
 そしてベートーヴェン。メシアンもルトスワフスキも現代に属する音楽家です。これに名演をしたミョンフンがこの古典中の古典にどう挑むか…
 第一楽章からズバッときました!2楽章が平凡だったのは惜しかったですが、4楽章で爆発!アジアのクライバーとも言うべきものです。この曲の特性もあるのですが、もっと空間に拡散してゆくものがあればもっと良かったかもです。
 私は朝比奈によるこの曲を生で聴いたことがないので、生で聴いた最高はコバケンとなっているのですが、それに肉薄した演奏でした。
 すばらしいリベンジを果たしました。

 …当時、演奏されたプログラムはショスタコーヴィッチの革命…もし私がミョンフンの力量をそのときに理解していれば…
 まあそれでも、うめ先生の許に行ったと思います。でもなあ…




  1. 2008/11/24(月) 09:50:23|
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東京

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 辺境から早い乗り物を使って数時間、日本で一番栄えているその街は…

 木より人が多そうでした。

 ここで人を木に喩えるなら、建物は山となるでしょう。しかしその山は、木々を従えているのではなく、木々に従えられています。なぜならば、木々の去った山は消滅の一途を辿ります。絶えず入れ替わる木々を受け入れ、たまには落葉され、滅びてゆく、それが都会の山です。

 地元で見た少し空恐ろしい山は、ここにはありません。湿り気を帯びた晩秋も、ここにはありません。落ち葉は屋外型のエスカレーターの底でかさかさとゴキブリのような音を立てています。

 しかし、なぜか、私には心地よいときもあります。

 なんというのか、こういうのが、自然に消えてゆくのにちょうどよいから。


  1. 2008/11/24(月) 09:18:48|
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奥地

 今日、午前に仕事をし、終えた後にいきなり祖母の墓参りに行きたくなり、ドライブがてら行くことにしました。
 ただ行くだけでは面白くないので、祖母の生まれ育った土地の水を取ってこようと思い、その地まで行くことにしました。
 私の住んでいるところは田舎です。どういう田舎かと言うと、電車が走っていません。ディーゼルエンジンで動く車両が幅を利かせています。近隣は次から次へと電化してゆくのに、完全に取り残されています。また、そのダイヤも1時間に一本がデフォルト。それでもいい方で、ちょっと奥地になると2時間や3時間に一本となります。
 祖母の墓のある場所は、そんなものではありません。上に述べたような鉄道すら走っていません。公共交通機関と言えば、バスです。それも頻繁に走っているわけではありません。
 さらに、祖母の生まれ育った土地は、今はありません。いや、あるといえばあります。湖底に。そう、ダムで沈んだ所なのです。

 職場から2時間車を飛ばして、そこに行ってきました。

 かなり北方にある所なのですが、進むにつれ、山々が迫ってきます。そう、平地が少なくなってゆくのです。山々の切れ端、その中途、たまたま開けたような所、そんな場所に建物や道や田んぼが集まっています。あとは山。ただひたすら山。時に赤々として、ときに針葉樹の凶暴さを持ち、または冷えた岩肌を持っています。山々はそれらを従え、日の恵みを遮っています。乾いたはずの晩秋、ここは無縁です。
 さらに進んでゆくと、建物や田畑など人の痕跡は途切れ途切れになり、その間を道が繋いでいます。この先に何もないのではないか、そんなことを思い起こさせ、ひやっとします。
 信号機が縦になり、退避所が増え、停止線を示す標識が出てきます。これのピンと来た方は雪国に縁のある方です。積雪という冬の出来事を、常設の施設や看板が表しています。
 もう両脇に迫り来る山の壁を超えると、開けた景色が見えました。
 ダムに着きました。
 そこの管理所と思しき所を通過し、ダム湖の淵に付けられた道を走らせます。片側は山ですが、もう片側は湖。これまでとは打って変わって広い世界が展開しています。もう少しこれを楽しむ間も無く、ある裏道へ…ダム湖の湖畔に近づく道を下ります。
 !
 滑った!
 ?よく見ると落ち葉が道を占拠しています。落ちたまま乾くことなく道と一体化している葉。ふと見上げれば原色の葉の数々。まだ落ちてゆくのでしょう。
 ある道の一角に車を停め、そこから歩いて降りてゆきます。またふと周りを見ます。かって水が溢れていたであろう割れた大地。冬に向かっている山。それの境界の道。全てを統括する空。遥かな風景が見えます。
 !
 また滑りました。割れた大地はかって湖底だった所。湿気をいまだ帯びているそれは泥濘、スニーカーなどいとも簡単に滑らせます。しかも、足がみるみるうちに沈んでゆく。危険を感じた私はすぐ引き返しました。幸い、車を停めた所にダムに流れる沢があったので、そこで水を採取しました。
 車に乗り、もと来た道を引き返します。来たときとは逆に風景が流れて行きます。そうするうちに祖母の墓に着きました。
 高台にあるその墓に行き、お参りを済ませた後、背後に広がる景色を見ます。暗くなった空、山、マンション、スーパーマーケット、家々…なんか、都会に見えました。

 明日、東京に行きます。今日の私の眼は、東京をどのように見るのでしょうか。





  1. 2008/11/22(土) 22:17:49|
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ありがとうございました

 こんにちは。

 先日のブライトシーズンにお越しいただいた方々、本当にありがとうございました。
 今回でブライトシーズンはラストのようですが、今回が一番売れました。(笑)ありがたいことです。

 次回参加予定イベントはありません。冬コミは落っこちました。これでもう何回落っこちたかわかりません。

 このコミケの件でもそうですが、最近は何もかもが不調です。いきなり事故に遭うとかいう程度の激しいものは少ないのですが、細かな不幸がバルカン砲のように私を襲っています。
 それで死ねればそれもまた良しなのですが、死なない程度に甚振られています。
 来ない死を自分から迎えに行けばいいのでしょうが、すぐにはそうするわけにもいかず、融けつつある自分をそのままにしています。


 
  1. 2008/11/10(月) 23:33:09|
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