FC2ブログ

霧の中で

管理人「ガン」(Key系小説同人サークル「オーパー」支配人兼音楽監督)

ラーメン馬鹿

 そのラーメン屋は、ある地方都市の住宅街の一角にあります。

 私がそこを訪れたの、知人からの紹介でした。見た目は民家のガレージであり、とてもここがラーメン屋であると思えません。
 開店時間は昼前から午後の6時まで。ラーメン屋は深夜という概念はここでは通用しません。材料がなくなったり、店主の気分次第でその時間より早く閉まることもあります。
 中に入ってみると、12畳ほどの店舗の大部分は厨房に取られ、客の入るスペースはカウンターが4席のみ。その厨房も様々な道具が所狭しと置いてあり、さらには、店主の趣味でしょうか、年代物のレコードジャケットなどが店の上の方に飾ってあったりします。
 間違っても、広いという感覚を持てません。

 店主は愛想のいい人で、外見や内装から「いかにもな頑固オヤジ」を思いましたが、そんなことは全くありません。店主にスーツをコーディネートしたら、企業の重役に見えます。

 メニューは豊富で、ラーメン、味噌ラーメン、シューマイ…
 私は無難にラーメンを頼んでみました。
 厨房がよく見えるので、作っている様がよく見えます。あまり待たずに、ラーメンが出てきました。見た目は普通のラーメンです。
 私は恐る恐るスープを飲んでみました。

 旨い!

 麺を啜っても…旨い!

 ラーメンは身近な食べ物で、あまりにそれが過ぎるせいか、あからさまに旨いラーメンというのは少ないと思っています。
 しかしこれは本当に旨い。おもわずスープも全て飲み干してしまいました。
 店主が話してくれたことを総合すると、ラーメンを作り、お客さんに満足してもらいたいから作っているとのこと。営業時間も、次の日の仕込みを考えると6時ぐらいに閉めるそう。少ない客席も、一人で切り盛りする限界だそうです。そういえば、料金も安い。
 
 「作りたいから作る」「お客さんの満足」「低料金」

 商売として、成り立っているのかと思いました。 

 そうこうしているうちに、先に入っていた若いお客が「仕事の時間だ」と帰っていきました。その鉢を片づけながら店主が言います。
「○○の子でねえ」
 ○○…地元で名の知れたラーメン屋です。

 大丈夫、そう思いました。


スポンサーサイト



  1. 2007/07/20(金) 01:13:20|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

opergan

Author:opergan

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する